歯周病の治療
歯周病の症状と原因
20代の約7割が歯周病
歯周病は世界で一番感染者が多い病気としてギネスブックに載っています。日本では20代の約7割、30~50代の約8割が歯周病になります。
歯を失う原因の8割が歯周病
歯周病は静かな病気(Silent Disease)ともいわれ、悪化するまで症状を自覚しづらいことが特徴です。気づいたときには症状が進行してしまっている場合も多く、例えば歯ぐきのぐらつき、お口の臭いなどの症状がでて、やがて歯を失なうことも。
残念なことに、歯を失う原因の約8割が歯周病でもあります。(厚生労働省調査)
歯周病の症状
- 口の中がネバネバする。
- 歯ぐきがはれている。
- 歯ぐきから出血する。
- お口が臭う。
- 口臭が気になる。
- 歯の形が若い時よりも長くなった。
歯周病は万病のもと
歯周病は、糖尿病、脳疾患、心臓疾患や早産・低体重児出産などの症状を引き起こすことがわかっています。歯周病の菌が血管を通って全身をめぐってしまうためです。
歯周病認定医です
歯周病認定医とは
歯周病認定医とは、3年以上の研修施設で研修を行い、歯周病治療の知識と技量をマスターした上で認定医試験に合格した日本歯周病学会員です。
予知性の高い歯周外科治療やインプラント治療などの歯科治療を患者さまに提供するスペシャリストです。
血液検査
歯周病は、細菌による感染症です。
治療の成果を確認するために場合によっては*血液検査を行っています。
また歯周病の期間が長いと、糖尿病などの全身疾患リスクも上がります。
血液検査では糖尿病や感染症の早期発見も可能です。
*指先から少し血液を採取するだけなので一般的な医療機関で行う採血に比べほとんど痛みは感じません。
歯周病治療の流れ
1、こんにちは
当クリニックでは、患者さんとの信頼関係を大切にしています。まずは、あいさつと自己紹介からスタートします。
患者さんとは、受付・助手・歯科衛生士などが話しますが、歯科医師自身も直接話します。症状だけでなく、不安なことや心配なことがありましたらお知らせください。例えば、痛みの感じ方は人それぞれですが、痛みを感じやすい方は事前にお知らせください。私たちも対処がしやすくなります。
急性症状(痛みがある / 歯がグラグラするなど)だけでなく、日頃から気になることなどもお気軽にお話しください。
2、診査
お口を見せてください。
必要に応じて、写真撮影・レントゲン・歯周ポケット検査などを行います。
3、治療計画についての提案
患者さんの希望を考慮して、治療の選択肢を提案します。歯科医師と患者さんで話し合います。
不安なこと、わからないことがありましたら、納得するまでご質問ください。
4、治療計画の決定
治療の選択肢を出すのは歯科医師ですが、最終的に決めるのは患者さん自身です。
5、麻酔
治療で歯を削る場合は「痛みの徹底ケア」を実施しています。二段階麻酔により、表面麻酔をしてから、麻酔の注射をします。
6、治療
当クリニックでは、精密治療を得意としております。ルーペやマイクロスコープを使用しながら、治療計画の通りに治療をします。
治療の途中でお話しをしながら、進めていきます。
7、おしまいです
次回予約がある場合は予約をとったらおしまいです。お疲れさまでした。
歯周病の進行と検査・治療内容
歯周病が軽度な場合
歯周病が中程度な場合
まずはクリーニングをして様子をみますが、改善しない場合は、簡単な手術をします。
必要に応じて、細菌検査や、炎症反応を調べる検査、血液検査などを行います。
歯周病が重度な場合
炎症がひどく、骨もかなり溶けてしまい、歯がぐらぐらの状態です。口臭もきつくなります。このまま放置すると、自然に抜けてしまいます。
まずはクリーニングをして様子をみますが、手術、矯正、補綴、抜歯などの選択肢を組み合わせながら治療計画を検討します。
歯周病の原因と予防処置
歯周病の原因は、細菌です。
また細菌の感染で起こる感染症でもあるのです。
歯周病の原因菌が歯周ポケット内に住み着き、炎症反応をおこしやがて骨を溶かしていきます。
予防処置を適切に行えば、歯周病の原因菌を根本的に減らすことが可能です。
また、
・喫煙
・糖尿病
・お口の渇き
がある方は、歯周病になりやすいので、当クリニックでは歯周病を根本から治したい方のために生活習慣を改善へのアドバイスも行なっております。
お気軽にご相談ください。